仕事で病みがち社会人が映画『SABAKAN』を観てボロボロ泣いた話

僕は社会人3年目の24歳

毎日朝6時に目覚ましに起こされ会社に向かう日々を過ごしている

社会人生活は想像していたよりは辛くない

仕事内容も事務中心でノルマなんかに追い込まれることもないし職場の人間関係も良好である

社会人になる前の社会人像はと言えば涙を流しながら出社し、休日は平日の疲れでどこにも出かける気力がないような状態を想像していた

それに比べたら今の環境はかなり恵まれているなぁと思う

ただたとえ恵まれた環境下だとしても仕事が楽と思ったことは一度もない

毎朝目が覚めてから会社に行きたくない必死の思いで30分ほど布団の中で抵抗しているし(結果遅刻しそうになる)

帰る時には1日分の憂鬱な気持ちが溜まってそのまま東尋坊にでも車を走らせてしまいそうになる

僕は元々ネガティブな人間なのだ

さらには自己肯定感が低いため一つミスをするだけでテンションが奈落の底まで落ちてしまう

そこに優しい先輩の励ましの言葉が弓矢のように僕の胸に突き刺さりトドメを刺されることになるのだ

そんな僕であるが先日素晴らしい映画に出会うことが出来た

それが『SABAKAN』である

無名の子役を主役に抜擢した『サバカン SABAKAN』は、「子供が主役」の青春映画だ。

80年代の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険にでる二人の少年の《ひと夏》を描く。

演技初挑戦の番家一路(子役)を主演に、原田琥之佑(子役)、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、岩松了、そして草彅剛が出演する。

第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『ミッドナイトスワン』に続く新たな愛は、すべての大人たちの魂を揺さぶる「あの頃の僕たちに背中を押される」あたたかな物語となった。

https://sabakan-movie.com/

ストーリーは2人の少年が夏休みの一つの冒険を機に友情を深めていくが…

そこには悲しい結末が…

というように驚くような展開は何もない

ただなぜか今の自分にものすごく突き刺さってきたのである

何がそんなにも僕の心を動かしたのかはよく分からない

ただエンディング近くからエンドロールの辺りでどうしても涙が止まらなかった

この映画を観た大人たちは皆自分の子供時代を脳裏で思い浮かべるだろう

そしてその思い出がもう戻ってくることは永遠にこないことも同時に思い知る

そうか僕が流した涙は哀愁の涙だったのかなぁ

今の生活は投げ出したくなるほど辛くはないがどこか満たされないまま生きていたのかもしれない

だから子供達が見せる純粋な感情や行動に心が揺さぶられたのかもしれない

主役の子供達の演技が素晴らしかったなと思い調べてみるとこれはびっくり

2人とも演技経験はさほど豊かでなく2人揃って本作品が映画デビューだという

上映終了後余韻に浸るままパンフレットを買いに直行したら劇場では販売しておらずスシローで販売を行なっているという

しかもスシローでは劇中に登場するサバ缶寿司が食べられるというので近くのスシローへ直行した

映画をモチーフにしたサバ缶寿司を食べながらあの頃のようにワクワクできる何かを見つけたいなと思った僕であった

社会に疲れた社会人の皆さん

子供達の演技に心揺さぶられてみてはどうだろう

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